干し柿・あんぽ柿乾燥機&自動機器
兼八産業株式会社

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2019年3月22日

水分活性<後編>



今回はいよいよ「水分活性」について焦点を絞り、解説していきます!

「水分活性」は「食品に自由水がどれだけ含まれているか?」が指標となっています。

「Aw(Water Activity)」と呼ばれることもあります。
極端に言えば、自由水が食品の中に全く含まれていなければ水分活性は「0」、100%自由水(=真水)ならば水分活性は「1」す。数値が低くなるほど自由水の割合は低くなるので、食品の保存性は高くなるということになります。

水分活性が低い食品は、単純に水分を抜かれた乾燥食品だけではありませ。以前のニュースでもご説明した通り、分子が自由に動き回ることができない水である「結合水」の割合が多い食品もまた水分活性が低いと言えます。

微生物は水分活性が高いほど繁殖しやすく、 水分活性が低下するに従って発育が悪くなり、ある特定の値より低い環境では生育できなくなります。
どれくらいの水分活性でどの微生物が繁殖できなくなるかは種類毎で違いがあります。

最も高い水分活性が必要なのが細菌です。通常 、水分活性が「0.90」 以上でないと増殖できませ。その他の多くの食中毒菌が増殖することができる最低水分活性は 「0.94 」程、酵母は 「0.88 」以上,カビは 「0.80」 以上です。
一般的に水分活性を 0.50 以下に抑えることができれば,あらゆる微生物の増殖を防ぐことが可能になると言われています。

では、実際にそれぞれの食品の水分活性はどれくらいなのでしょうか?
いくつか挙げてみました!

【水分活性:0.97以上】
野菜、果実、魚介類、卵

【水分活性:0.90以上】
かまぼこ、チーズ、ハム、ソーセージ

【水分活性:0.80以上】
いわし生干し、イカ塩辛、ジャム

【水分活性:0.75以上】
ハチミツ

【水分活性:0.7~0.6】
ドライフルーツ・干し

【水分活性:0.61~0.63】
小麦粉、乾燥穀類

【水分活性:0.5】
香辛料、煮干し

微生物が繁殖できる水分活性の数値と照らし合わせてみると、どの食材はどういう菌に気を付けなければいけないかがよく分かります。
生の果物の水分活性は0.97以上ということで、あらゆる菌が繁殖しやすい食品ということになります。しかしドライフルーツは水分活性は0.7~0.6なので、食中毒菌にもカビにも強い、腐敗しづらい食品です。

食材をドライフルーツ・ドライベジタブルにすることで、保存しやすい食品に生まれ変わります!日持ちしない食材を乾燥させて、ロスを抑えて美味しく活用しましょう!

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